you me

Toshifumi Tafuku



  • バイクのパーツがやっと届いたので今日修理を行った。前にも書いたことがあるとは思うが僕はバイクの修理とかメンテナンスとか別に得意でも

好きでもなくてむしろそれは苦痛である。だけどロイヤルエンフィールドブリット350という旧式のマシンに乗っているので我慢してやるしかない。
といっても今回の修理(アクセルワイヤー交換)は一年半前に一度やったことがあるのですらすらと出来た。一年半前に直したときはキャブレター
の組み立て方が分からなくなって一日途方に暮れたものだった。結局その時は、イタリア製のそのキャブレターの分解図が載っている、海外のとあ
るホームページを発見してなんとか解決したのだった。

旧型の、いかつい風貌のバイクだった。そこには優美なラインもなく、小奇麗に外見を整えたようなところもなかった。(中略)そのオートバイが
美しいとすれば、それは銃器が時折感じさせるあのあからさまで無骨な機能美に似ていた。そこにはたしかにずっしりとした重みがあった。そして
ぎゅっと腹をへこませたその格好は、まるで背を丸めた細みの犬が草原に立っているようだった。

この小説は簡単に言えば、二人の青年が700CCのロイヤルエンフィールドを駆ってヨーロッパ中を旅して色んな事に巻き込まれたりしていくといった
物語である。そして僕自身もまさにエンフィールドのそんなところが気に入っている。

  • 僕のエンフィールドは約二年前にネットオークションで購入した。結構落札者からの評価が悪いこわもてな感じの業者から買った。なぜならとても安

かったから。車検ニ年付きでニ十万円くらいだったと思う。そのかわり取り引きはとても不安なことばかりだった。まず連絡がうまくつかなかった。
なんとか連絡を付けて、直接引き取りにいったのだが約束の時間になっても一向に相手が現れない。電話をしたら「あれ、今日でしたっけ?」といわれ
その後ニ時間ほど待たされた。そこは大阪のど田舎で何もする事もないので近くの喫茶店に入ったらそこは実はカラオケ喫茶だった。最初は僕しか客は
いなかったのだが、その後その店の常連さんが来店してカラオケが始まった。僕は、注文していたアイスコーヒーを一気に飲み干しそそくさと店を後に
したのを覚えている。その時は本当に尋常じゃない気まずさを感じ冷や汗をかいてしまった。その後なんとか無事取り引きは終えたのだが、後から聞い
た話では2ちゃんねるとかでもよく話題になっている評判の悪いお方だったようだ。これは弟が教えてくれた。